-------日本歴史の重要なルーツ-------
福岡の西隣・糸島半島からの隔月連載WEBエッセイ
 

博多湾の糸島半島側から見た志賀島


連載
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Oゲージ鉄道模型in夏の伊都国  

 

離滅裂の話題ではないか、と思われる方もおられるのではと思うけれどもお許し願いたい。

実は2年ぶりにロスから夏休みに帰って来る孫たちを喜ばせると同時にお爺ちゃんの私も大いに遊ぼうといろいろ準備していた。

伊都国通信も夏休みにしていただこうと企んでいたところペリ館編集長から「あなたの趣味のお話ではあるけれども今は珍しいから、それでいきましょう」となった次第。


Oゲージとはレールの軌間(2本のレールの内側から内側までの長さ)が32mmのレール のことで、その縮尺の根拠は欧米の英国を除く大部分のレールの軌間1435mmにある。

標準レールと呼ばれているゲージで、日本の新幹線や関西の私鉄と同じ。

日本の文明開化に導入されたレールはその当時鉄道の先進国であった英国の軌間1067mm。

これが狭軌である日本国鉄の在来線や関東の殆どの私鉄のゲージ。

Oゲージの鉄道模型が展示用あるいはホビー向けとして広く普及し始めたのは第一次世界大戦のころ。

走らせる動力はアルコール燃料からゼンマイへ、そして電気モーターへと発展していくのだが、私が最初に出会ったのは英国製のえんじ色のずっしり重いゼンマイ式 蒸気機関車だった。

兄貴のように慕っていた従兄弟の洋行帰りのパパのおみやげだった。

阪急の能勢口駅近くの錦鯉が悠々と泳ぐ池と広い芝生のある大きな家で従兄弟とよく遊んだものだ。

私が小学生になる直前の昭和7、8年(1932,1933)ごろだったろうか。

今、その当時と同じように池の周りにOゲージのレールで電気機関車を孫たちと走らせて遊んでいると不思議な思いがする。

A

こにご紹介する模型は東京オリンピック直後の昭和40年(1965)前後の京都から東京に転勤のころに京都と東京で探しまわって買い求めたもの。

Oゲージが姿を消して、そのゲージのおよそ半分の16,5mm、通称HOゲージに続いて9mmつまりナインからNゲージが急速に普及している時だった。

これらは広いスペースを要するOゲージとは違ってテ‐ブルの上で楽しめるという利点で人気を呼んでいた。

しかし、今はなきOゲージならではの重厚な、ノスタルジックな味わいとなつかしさは忘れがたい。

レールは真鍮製で引き抜き成形されている。

写真Aでご覧のように3本レールになっている。

真中のレールは集電用レール。

パンタグラフで架線から集電するのと同じで、車体の下に銅製のスプリングつきの集電シュウがある。

パンタグラフが車体の下に付いていると思えばよい。

この3本レールを作るのには手間隙がかかる。

厚さ9mmのベニア板で道床を作り、枕木を作って道床に等間隔に接着する。

そして枕木に真鍮製のレールを幅32mmで犬釘でしっかり固定する。

これまでは道床と枕木にツヤ消しのニスを塗っていたのだが、池の周りを走らせるためにレールを補充しなければならない。

孫たちが来るまでにと焦ってしまってニス塗り工程を省略。

白木も徐々に日焼けしてよいだろう。?

とにかく4m×1,5mの池を囲む高架鉄道ができ、電流も通じて無事開通。


の持っている全車両をご紹介しておこう。

写真Aの右からED1618型電気機関車、 EB5828型電気機関車、ED1052型電気機関車とかって走っていた山の手線の電車。

この電車のモーターの駆動を一連のギヤーに伝えるウォームギヤーが磨耗しているのか、
正確に噛み合っていないらしく不調なのが残念。

しかし、3台の電関は快調に走ってくれるのが嬉しい。

孫たちが大きな歓声をあげて喜んでいた様子は忘れられない。

上:B 右:C
D

夏秋冬の山麓を横切り(写真B)、エンジェルトランペットの花を仰ぎ見て(写真C)、貨車をけいいん(繋引)して快走する電気機関車を手許の変圧器でコントロールしながらの快感と興奮で時を忘れる(写真D)。

ただし鯉たちに餌を与えたりして興奮させては大変大変。

70センチぐらいに大きくなった金色の鯉も側にいるのだから………!

レールをのけるとミニ4駆のコースになっている(写真E)。

両側にアクリル板を適度な高さに工夫して取り付けてあるから大丈夫。

鉄道模型とは違って、かなりハイスピードで疾走するから、これまた楽し。

このミニ4駆は2年前に孫のお兄ちゃん元海が作ったもののうちの大事な一台。

E


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KITANE.Hajime
北根 肇 コピーライター、エッセイスト
1926年4月25日生
〒819-1102 福岡県前原市高田297-9   TEL:092(324)7297 FAX:092(324)1182
e-mail : kitane@jc5.so-net.ne.jp
●日本美学会、民族芸術学会、日本旅行作家協会会員
●京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒。
●専門分野:美術、デザイン(建築一般・キリスト教の教会建築・家具インテリア・商品一般 )、鉄道、香水、自然環境・都市空間の景観、文化的所産の民族的・歴史的背景。
●得意エリア:日本(とくに古代伊都国)とヨーロッパ。
●著書:『現代芸術七つの提言』共著『世界の香水』『ルイ・ヴィトン独創への共感』の編集ほか海外取材記事多数。
●趣味:旅行、鉄道模型(0ゲージ)、鯉の飼育、現在市販されていないもののコレクション(蓄音機、SPレコード、手動計算機、蛇腹式カメラなど)。
 
伊都国通信の著作権は全て北根氏に属します。

伊都国通信は隔月掲載の予定です。
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