連載 vol.10

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アイヌ文様の美しさに気がついたのは
昨年発売された北海道限定の切手がきっかけだった。
紺地に文様がプリントされている。
パッチワークのような作り方をされているのか、
中心の白い文様には紺色の縫い目、
左右には、花のような模様の断片が、
きれいな青、うす緑、黄色、濃紺で表現されている。
そして、3つの星の赤が効いている。
その前後して、エトロがアイヌ文様に注目していて、
研究のため来日していたことを知った。
インドのカシミール文様であるペイズリーを、
現在よく知られているように、 
昇華して発表しつづけているエトロが、

どのようにアイヌ文様を表現するのか、楽しみにしている。

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紅葉の季節、遠くの高い山々をみつめていたのかなと思う文様です。


 

くるんとした模様はこごみやぜんまいなどの形を彷佛とさせます。

 
植物の蔓や、葉の落ちた木の枝のよう。ところどころハートにみえる部分、黄緑 色がかわいい。実際は、地の色は濃紺、白い刺繍もあり、もっと複雑な模様です 。

 

まん中の段の左右に植物の雌雄を表現しているのでしょうか。
色っぽい文様です。

 

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ふつうの洋服にアレンジするなら
ジーパンのウエスト部分に刺繍されたり、
エプロンやビスチェ、スカーフのアクセント、
ちらりとスリットからきれいな文様がみえると楽しいなと思います。
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5月には風景が急激に変わる。
待ちに待っていた春!
残雪が消え、花々が咲き、新緑の季節になる。
中旬には水田に水が張られ、近くの山々が映る。
広々とした平地をみつめながら、
この地はほんの百数十年前には原生林だったと思いを巡らせると、
とても不思議。
うっそうとした暗い森だったのだろうか。
木々の隙間から、大雪山連峰は見えたのだろうか。
今、その風景を想像するのは難しい。
わたしは北海道で生まれ育ったが、
アイヌ文化に触れる機会はほとんど無かった。
でも、芽吹く草や葉、枝、山菜のかたちをみていると、
アイヌのひとたちがどんなふうに自然をみつめてきたか
ほんの、ほんの少しだけ、理解できるような気持ちがする。



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各地の中央郵便局には全国の切手が置かれています。
アイヌ文様の切手も購入可能です。

アイヌ文様は
北海道出版企画センター(http://www4.ocn.ne.jp/~hppc/)発行の
「装いのアイヌ文化誌」から模写しました。
ほんの一部を描きましたが、その美しさには到底およびません。
 
 

 

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