連載 vol.18


 

四季

春弥生 雪解け
芽吹きはじめた草たちはまだ湿り
黄橡色 櫨色 菜種色 黄土色 梅幸茶
やがてあたりいちめん新緑に
薄草色 若草色 浅緑 若苗色
川縁の柳の葉っぱ 柳葉色と裏葉色 風にそよいでちらちら光る
あちらこちらに山野の恵み 蓬色 若緑 薄山葵色 若竹色
近くの山にはけぶる山桜 桜鼠 青磁色 萌黄色
松の緑も濃さを増して 夜には漆黒の森
つぎつぎと咲く花の 桜色 蒲公英色 黄水仙 山吹色 躑躅色 牡丹色
甘く薫るライラックの色 紫苑色 卯の花色
夏の盛り 
千歳緑 松葉色 青竹色 翡翠の緑 深緑
足下には露草の色
背より高く向日葵色
見上げれば大きく広がる空色に白い雲
風に歌う若緑の白樺の葉
やがて秋 頭たれる稲の穂 陽に輝く 黄金色 鬱金色 刈安色 
赤く色づく七竃の実 山桜の葉 
深緋 唐紅 金赤 蜜柑色 黄支子色
初雪の便りの届く 高く冷えた薄紫色の空
暖かく低い銀鼠の空
刈り取られたそばの茎 紅色 茜色 鶸萌黄
落葉松は赤朽葉や照柿の色
片付けられた畑や田んぼの土の色 黄枯茶 煤竹色 赤墨
栗色 枯葉色 朽葉色 木枯茶 璃寛茶
蓬莱山 やたの山や石垣山 名前の知らない山々の
広葉樹は葉が落ちて 銀煤竹 灌木の色
針葉樹 針樅色や真鴨色
冬 いちめんの白 
雪降る日やどんより曇る日は暖かく 白銀色や薄鈍に
晴れた寒い日は白真珠の色 
朝の陽のなかの薄桜 ベビースキンピンク
刻々と変わる白 月白 白菫色 白花色 藍白
夕陽に染まるパウダーピンク 暁鼠
この地には今日の日も名付けらないほどのたくさんの色



             2008年秋

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本文の参考サイト
http://www.ff.iij4u.or.jp/~hrmiyata/text/tes/1color.htm
http://www.nicopon.com/iro/ja/

参考文献
新彩色辞典(GE企画センター)
日本の色辞典(吉岡幸雄著/紫紅社)




 
 

 

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展覧会:「こころにふるふる」 「style2」


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